アレクサのある生活 第2の人生編
アレクサの楽しい活用をご紹介したいなと勝手に本を執筆していたのですが、書きたいことを書いたところで、編集が面倒になってしまい、ほったらかしになってました汗
第1章に書いていた小説調の仮想人物の暮らしをこちらに書いてみます。
アレクサの言葉がわかりやすいようアンダーラインを引いています。
また、アレクサに関係するところは下線を引いています。
https://gyazo.com/4f0f7ffa26241e7c760a30103cd289bb
1−3 子供は独立、夫婦2人で静かに生活 みちことよしお
「みちこ、お茶」
はいはい、それくらい自分で入れてよ。主婦業は今日はお休みなの。そう思いながらも、自分とよしおの分のお茶を入れて居間へ向かった。
よしおは難しい顔をして何やら本を読んでいる。
読んでいるといったが、聞いているという表現が正しい。手元にファイアータブレットを持ち、ブルートウースで接続したネックスピーカーをつけて、購入したKindle本を読み上げさせているようだ。
かわいい孫達はどうしているかしら。
離れて暮らす、娘のまゆみ家族に、2人目の孫のひなたが生まれて1年が過ぎた。里帰り出産だったので、産後しばらくはうちにいて、にぎやかだったし、可愛いひなたちゃんを抱っこし放題だったけど、今はその機会が減り寂しい。赤子の持つ癒しパワーは強大だ。
ひなたちゃん、大きくなっているかな。お兄ちゃんのはやてくんも元気かな。
今日は休日だし、まだ家にいる時間だろうから連絡してみよう。そう思いアレクサに話しかける。
「アレクサ、まゆみに連絡して」
ほどなくして画面付きのアレクサ越しにまゆみが映った。奥に夫のかずやくんもいる。
「お母さん、なあに?」
「かわいい孫たちに会いたいと思って」
そういうと画面の先に、6ヶ月のひなたちゃんと4歳になったはやてくんが顔を出した。
「おばあちゃーーーん」はやてくんがふざけて画面いっぱいに顔を近づけている。
ひなたちゃんも元気そうに牛乳をごくごく飲んでいる。
2人とも元気そうでよかった。「お母さんも体に気をつけてね。また遊びに来て」
ピンポーン。玄関の呼び鈴が鳴った。あっ、もうお隣さん夫婦がいらしたわ。
隣の佐々木さんとは、夫も含め家族ぐるみで仲良しだ。お互い子供が独立したので、一緒に旅行にいったり、家を行き来したりしている。
今日はこないだまゆみに教えてもらった方法で、アレクサの「カラオケジョイサウンド」というスキルで自宅カラオケを楽しむ予定だ。
「いらっしゃい」
みちこは、2人にもお茶を出して、早々にマイクを握りしめた。
家でカラオケできちゃうなんて楽しいわ。4人は、代わる代わるにマイクを握り、持ち歌を披露しながら午後のひとときを楽しんだ。